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5-11歳の新型コロナワクチンの接種

当院はワクチン接種に極めて積極的なクリニックですが、5-11歳の新型コロナワクチン(以下本ワクチン)については、現時点では慎重に接種を検討すべきと考えます。本ワクチンは、オミクロン株に対するエビデンスがありません。2/28にニューヨーク州保健局が発表した査読前の論文が米国で報道されました(日経の報道)(NHKの報道)、それによると、本ワクチンはオミクロン株に対しての予防効果が乏しいことが示されています。日本医師会会長の3/2の会見(YouTube 13:35〜言及)の中でも、この論文の内容が確認されれば、本ワクチン接種について、「今後投与量を変更するか追加接種するかなど早急な見直しが必要」と言及されています。そもそも、厚生労働省のデータによると、わが国では本ワクチン対象年齢の重症者数が極めて少ない状況です。本ワクチンの接種については、しっかりとしたエビデンスが出てから検討しても良いと思います。他国のデータからすると重大な副反応の頻度は少ないので接種をご希望されても良いですが、現時点で感染予防という点においては、ほとんどメリットがないと考えます。他方、重症化予防という点において、慢性呼吸器疾患、重度の先天性心疾患、重度の神経疾患、高度の肥満、免疫不全患者が家族にいるなど接種を検討した方が良い子どもはいますが、今年に入りオミクロン株陽性患者を2000名以上診てきた経験から、コントロール良好な喘息の子どもには、接種の必要性がないと思います。本ワクチンは1瓶に10名分のワクチンが入っています。そうすると、当院のかかりつけの子どもで接種を検討した方が良い子どもを1日10名集めるのは難しく、当院での本ワクチンの接種は、現時点では見送ることにしました。

2022年3月2日記載

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